蒼猫にて


あんまり時間の無い割りには、仕上げられた方だと思う。

ラクドスミッドレンジ
Main board
25land
4《血の墓所/Blood Crypt》
2《マナの合流点/Mana Confluence》
5《山/Mountain》
1《変わり谷/Mutavault》
9《沼/Swamp》
4《悪意の神殿/Temple of Malice》

27creature
4《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》
4《とげの道化/Spike Jester》
3《モーギスの軍用犬/Mogis’s Warhound》
3《責め苦の伝令/Herald of Torment》
4《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》
3《冒涜の悪魔/Desecration Demon》
2《ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witch》
4《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》

8spell
2《戦慄掘り/Dreadbore》
2《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
3《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
1《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》

Side board
3《ファリカの療法/Pharika’s Cure》
2《闇の裏切り/Dark Betrayal》
2《破滅の刃/Doom Blade》
2《殺戮遊戯/Slaughter Games》
2《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》
1《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead》
1《エレボスの鞭/Whip of Erebos》
1《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
1《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》

普段スタンダードをプレイしない人たちが使ってくるであろう、なんとなくな黒単t緑には負けたくなくてヘイスト系ビートダウンを選択。黒緑系デッキには勝てるように作ったつもり。


FNM
四人総当り

ドランリアニ○○
イゼットバーン○○
オルゾフ人間○×○
3-0優勝

ゲームデー一日目
16人 スイス4回戦 SE2回戦

ゴルガリミッド○○
オルゾフミッド○×○
オルゾフオーラ○××
ドランミッド○○
3-1オポ落ち。意味分からぬ。

ゲームデー二日目
18人 スイス5回戦 SE3回戦

オルゾフ人間○○
赤信心t青×○○
ジャンドモンスターズ○×○
ID
赤白バーン○○
4-0-1で二位通過

エスパーコン○○
赤信心×○×
2没

通算11-2-1

PWPも750いったし、結構満足。
オポ落ちはいまだにちょっと気分悪いけど。

BMO

2014年5月12日 TCG全般
一日目
シールド4-3ドロップ
スタン8構1没

二日目
スタン2-5ドロップ
モダン8構2位で屋久島プレイマット

まあ今回は悲惨そのものな結果ではあったんですが、試練だと思って乗り越える他ないです。

反省はまあ色々あり過ぎて書ききれんくらいですが、今まで自分が結果を出してたときの条件を、今回の遠征では何一つ達成出来ていなかったことがもう全てかなと。

スタン以外にモダンでもぽつぽつ勝てるようになってきて、自分にもそろそろ地力がついてきたかなと思い始めたところに、このBMOという腕試しにうってつけのイベントがあったものですから。練りこむ期間の無い中で、自分が考えたことを思い切りやってみた結果でもあります。まあ結果としてPWPの今期750達成が絶望的なのは辛いところですけど。


マジックの方は散々でしたが、遠征としては非常に楽しいものでした。特にマジックやった後にみんなで行くご飯は最高です。ただバスはちょっとしんどかった。



日々の練習の成果を試す場として、このBMOというイベントはこれからの開催も非常に楽しみなイベントです。10月に次回の開催が決まっているというのはありがたい話で、Big Magicさんにはこれからも頑張ってほしい限りです。

面識のある人でシェアしたい方は相談してね。
勝ったら書くのは基本。

モダンについて色々考えてることはあるんですが、細かいことはまたの機会にするとして結論だけ言いますと、トリコトラフトはなかなかよろしいデッキであります。個人的にGP神戸に持ち込むデッキの選択肢の筆頭です。

今回使ったリストはGP名古屋のsssモダンに持ち込んだ自分のトリコトラフトと、そのトーナメントを予選一位で通過したトリコトラフトを合わせたようなものになってます。
http://www.bigmagic.net/list/modern/decklist/0177.html

以下、蒼猫杯にて使用したリスト

メイン
25land
2 《島/Island》
1 《山/Mountain》
1 《平地/Plains》
2 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2 《蒸気孔/Steam Vents》
1 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4 《天界の列柱/Celestial Colonnade》
1 《硫黄の滝/Sulfur Falls》
1 《永岩城/Eiganjo Castle》
2 《地盤の際/Tectonic Edge》

11creature
4 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
3 《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
2 《修復の天使/Restoration Angel》

24spell
4 《稲妻/Lightning Bolt》
3 《流刑への道/Path to Exile》
4 《稲妻のらせん/Lightning Helix》
3 《差し戻し/Remand》
2 《マナ漏出/Mana Leak》
2 《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
3 《謎めいた命令/Cryptic Command》
2 《呪文嵌め/Spell Snare》
1 《殴打頭蓋/Batterskull》

サイド
1 《殴打頭蓋/Batterskull》
1 《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
1 《磨耗損耗/Wear Tear》
1 《焼却/Combust》
1 《至高の評決/Supreme Verdict》
1 《神の怒り/Wrath of God》
1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
2 《静寂の守り手リンヴァーラ/Linvala,Keeper of Silence》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《台所の嫌がらせや/Kitchen Finks》
2 《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》


メインボードを環境に合わせて練り上げるには、まだまだ自分のマジック力が足りていないと感じているので、メインはほぼコピーになってます。

デッキ構築において自分の独創性を発揮する場面としてはサイドボードが主だと思っていて、他のデッキとのマッチにおいて、自分が考えるゲーム展開に沿ったカードを先入観なく選べているつもりです。(GP静岡スタンのエスパーコンのサイドに白鳥の歌とかみたいにね)

第38回蒼猫杯
参加者19人
スイス4回戦
勝ち点一位が二人いるならそこだけでシングルエリミネーション

R1 キキフラッシュ(セキセイさん)○×○
デッキの動きからしてトリコトラフト同型かと思っていたら全然違うデッキっていう。トリコトラフトは環境の中でも屈指の遅いデッキなので、ほとんどのデッキに対してはコントロール的に動けばよいのですが、キキフラッシュはさらに遅いデッキな分、戦い方やサイドボードが非常に難しかった。ゲームのポイントとなるのはやっぱりフィニッシャーを出せるかどうかなんですが、サイド後はお互いに本命となるフィニッシャーが分からない状態となるので、ますますゲームが複雑化します。今回はこちらの本命フィニッシャー(世界のるつぼ)のみが生き残り、その差で勝てたというところです。

R2 ストーム(Kaoruさん)○○
ストームはデッキを借りてでも、GP神戸までに一度は使い込まないとですね。デッキの動きのポイントとなる部分がなんとなくしか分からず、ヴェンディリオン出しても何を抜いて良いのか分からんです。また、サイドの取り方も人によってかなり異なっており(嵐の息吹のドラゴンとか)、自分が思っていたよりも柔軟性の高いデッキであるようです。

R3 バントZoo(ばってらさん)○×○
環境にはないデッキなのでキツイですは言い訳ですが、実際キツイです。搭載生物はトラフト、スラーンその他、サイドからはシガルダも入ってきて、それらがマナ加速から出てきてエンチャントが張り付くという凶悪なデッキ。相手がドブンしないかどうかと神の怒りを引けるかどうかで、基本的に引き勝負。今回は相手のマリガンに助けられた感が大きいです。

R4 青抜き4色のリアニメイト(やおさん)○○
これも環境には無いデッキで困ったけど、ストーム対策にとっていた安らかなる眠りがばっちり刺さるので、サイドボードは迷わなかった。あと安らかなる眠りと大祖始の遺産はどちらの方が墓地対策として優れているかを考える良い機会になった。結論はでなかったけど。


R4終了時点で4-0が自分一人だけだったのでこれにて優勝。
青赤フェッチをいただきました。超爆アドです。

GP神戸に向けて今後に取り組むこととしては、トリコ以外のデッキを借りて回すという練習をしたいと考えてます。とくにストーム、殻といったコンボデッキについて勉強したい。

GP名古屋2014

2014年4月12日 TCG全般
結果報告を簡単に。
本戦は、もう自分の運を呪うより他無いクソプールで、なんとか善戦してbye含め4-0まで行くも、そこから連敗で最終5-4。赤白ヒロイックにはどうしようも対応出来ないプールなのに、その赤白に4回当たるという…

以下感想。事前の勉強不足が甚だしいのを棚に上げて、「シールドはクソゲー。こんな悲しい思いをするくらいならもうリミテGPなんて一生出たくない」とかその時は思った。でもまぁ終わってみれば、本戦に出る前は知らなかったことが、今は自分の体験に基づいた知識で埋まってる部分もあって。それを本戦出る前に知っておけば、もっと違う選択が出来たかもと思うくらいには頭は冷えた。シールドはクソゲーじゃないし、事前に勉強して、本戦に持っていける知識はもっともっとあった。自分のプレイヤーとしての地力の無さを痛感した辛いグランプリだっただけに、次の機会があれば後悔の無いように努力したいところ。

日曜日のサイドイベントはSSSモダンに参加。持ってったのは、今まで色々回したトリコカラーのデッキの中で最も感触の良かったトリコトラフト。環境には殆ど存在しないけど、自分の実力と認識、予感のような何かと常識に囚われないつもりで選んでるサイドボードのカード達を試したかった。こちらも途中5-1までは行くものの、残り全敗で結局5-4。途中で青黒フェアリーという99割勝てないデッキに当たって、そこで集中力切れたのがいかんかった。デッキとしてはGP神戸に向けて確かな手応えを感じたので、そこは満足。構成を変えることで環境に適応できるデッキなので、これから色々な実験をするのが楽しみ。



その他のこと。土曜日の晩は例によって、蒼猫勢の方々に飲み屋さんに連れて行ってもらい、色々とご馳走になりました。学生の自分には、ああいったところで食事をする機会はなかなかない故、嬉しい限りです。ありがとうございました。

次の遠征は横浜のBMOですが、ちょっと予算を用意出来るかかなり怪しいです。めちゃくちゃ行きたいんだけどなぁ。

ともあれ皆さんお疲れ様でした。

自分が今使っている黒単タッチ赤のデッキについての記事を見かけたので、練習の意味も含めて翻訳に挑戦してみました。内容の理解できない表現が20個以上はあった故、内容が飛んでいたり多分間違っていたりで翻訳記事としての体裁は保っておりません。そのあたりを了承して読んでいただければと思います。日本語訳についてのアドバイスやお叱り等は甘んじてお受けするつもりなので、英語の上手な方はよろしくお願いします。

BR Devotion at GP CincinnatiBy Eric Froehlich // 30 Mar, 2014

http://www.channelfireball.com/articles/br-devotion-at-gp-cincinnati/

私は普段、グランプリのためにこれといった特別な準備はしません。大会に参加したその時々で、ベストなパフォーマンスを尽くすように努力しますが、準備に割く労力は僅かなものです。実際、特定のフォーマットにおいて、準備そのものが大きな問題となることは少ないです。レガシーのようなフォーマットは環境の変化が乏しいですし、モダンについては環境に存在するほとんどのデッキについて使用経験があります。リミテッドに関しても、環境を理解するのに十分な量のドラフトを行っています。(シールドについてはいつもというわけにはいきませんが)

しかしスタンダードフォーマットは他と異なっています。環境は常に変化し、そのメタゲームは、定期的に行われる小規模な大会から大規模なトーナメントの結果よって常に左右されます。もし、私がこのグランプリで結果を出そうとして、実際に試合に勝とうと思うのであれば(今シーズンの私には縁遠いものとなってはいますが)、所謂準備というものをしなければならないと感じています。

私は黒単信心というデッキが本当に好きであります。大会で使わないときも、きちんとスリーブをかけ、ここ数カ月私が使用してきた他のスタンダードのデッキとテストプレイできるように、ストレージに入れて持ち歩きました。結局どのトーナメントにおいても、黒単信心は第二の選択肢以上のものにはなりませんでしたが、その理由としては、僅かしか準備をしなかった私よりも、多大な労力を割いて準備に取り組んだ友人らのデッキを信頼したことが大きいです。私は十分なテストプレイをしませんでした。しかしその友人らでさえ、オーウェン以外は誰も、大きな結果を残せていませんでした。

神々の軍勢の加入によって、環境は当然変化します。カードセットの弱さ次第では、それほど大きく変化しないかもしれないですが、ともかく変化は起こります。胆汁病は、黒単信心の視点から言えば良くもあり、悪くもあるカードです。最も注目すべきはクルフィックスの狩猟者で、緑を使うプレイヤーが増えました。また青白占術土地の登場は、スフィンクスの啓示を使ったコントロールデッキを強化すると同時に、青単信心に白をタッチする選択肢をもたらしました。


群れネズミについて

「黒いデッキなのにネズミが入ってないは何故?」これは実際にあった質問です。また、このカードについての質問はたくさんの人から受けました。

もしあなたが、群れネズミを「ただ強」なカードであると考えるならば、あなたは黒単信心タッチ赤を使うべきではないでしょう。トーナメントの前にデッキについて尋ねてきたすべてのチームメイトと友人に、私はそのように言いました。そして、あなた方にも同じことを言いたいのです。もしも群れネズミが、是非とも使いたい「ただ強」なカードであるならば、我々は純正の黒単信心から逸脱すべきではありません。

結局私は、群れネズミは「ただ強」ではないと結論しました。特定のシチュエーションにおいては素晴らしい働きをしますが、それ以外では役に立ちません。

まず、群れネズミは青白系のコントロールデッキとの対戦では、引きたくないカードです。死に札を捨ててネズミを増やすことが出来る点は確かですが、それによって相手に致命傷を与えることは珍しく、大体の場合、そうする前に全てのネズミを対処されておしまいです。また死に札を引かなかった場合、カードを捨ててネズミを増やす事は、将来的に役に立つかもしれないカードを捨てているわけで、全く損をしていないことにはならず、そうしなかった場合はただの1/1が戦場に残るばかりです。私はこういったカードが好きではありません。そもそも死に札をたくさん引くようなゲーム自体がレアケースです。

一般的に青白系コントロールとのマッチでは、クリーチャー除去は不要牌になると言われてはいます。しかし胆汁病はエルズぺスのトークンを一掃してプレインズウォーカーへの攻撃を通したり、時間を稼いだりと存外に役に立ち、私がtop8を逃したGPのマッチでは、相手のエルズぺスのマイナス能力起動に対応して、自分の冒涜の悪魔に胆汁病を撃って回避するということもありました。肉貪りに関しては、相手の変わり谷を除去したり、霊異種に対しては濃霧のような働きもします。素晴らしい働きとはとても言えませんが、全くの不要牌というわけでもないのです。

今まで群れネズミは、黒単信心にとっての鬼門でありましたが、胆汁病の登場によって明確にその威力を減じています。もはや5ターン目に群れネズミをキャストして勝ち確というわけにはいかないのです。「ネズミゲー」を展開するにあたっては、全てのネズミを処理されて負けるリスク、将来的に使えるかもしれなかったカードによるアドバンテージを失うリスクを負うことが必要になります。1ターン目に思考囲い、2ターン目に群れネズミのドブンパターンでの勝利というゲームも確かに存在し、鮮烈な印象とともに目の当りにした人々の記憶に残るでしょうが、実際にはそんなこと頻繁には起こりません。

群れネズミは、青単信心に対しても拘留の宝球によって相性を悪くしています。全てのリソースをネズミに投入して丸ごと対処されなければ、この種のアグロデッキに対しては勝つことができます。しかし私はそういったリスクをとることは好きではありません。

また、群れネズミは緑のクリーチャーを相手にサイズで上回ることも難しいです。一応2ターン目に群れネズミを着地させれば、ポルクラノスと殴り合うことはできますが、最近のグルールモンスターズは黒をタッチすることで除去を搭載しており、ネズミキープをしてしまった場合などは、ミジウムの迫撃砲などの除去に対して、常に脅かされることになります。

群れネズミと思考囲いの組み合わせは未だ強力であり、その単一の戦略だけでゲームに勝利することができます。しかし、どのマッチアップにおいても、自身のカードで破滅してしまうリスクのあるカードは、私がデッキ構築の中心に置きたいと思うものではありません。

私は、引いてきた土地をフルに活用して、ミッドレンジやコントロール相手にゲームを終わらせ得るような大きいX呪文を唱えることが好きです。群れネズミとラクドスの復活は非常に相性の悪い組み合わせです。一方は余分な土地を捨てることで活用し、もう一方は引いた土地を全てプレイすることで活用するのですから。ラクドスの復活は非常に強力であり、群れネズミは明確に弱くなっているだけに、この判断は容易に下すことが出来るはずです。もしあなたが、それは違うように感じるというのであれば、そもそも赤をタッチする理由がないことになります。



デッキについて
最初に調整に取り掛かるとき、一応自分の中では2,3のテンプレートとなるリストがありました。以下はMOで見かけたリストで、最初にLSVに送ったリストでもあります。

メインボード
11 x沼
3 x 山
4 x 悪意の神殿
4 x 血の墓所
3 x ラクドスのギルド門

4 x 夜帳の死霊
3 x 冒涜の悪魔
3 x アスフォデルの灰色商人
2 x 嵐の息吹のドラゴン

2 x ラクドスの魔鍵
2 x 胆汁病
2 x 肉貪り
1 x 戦慄掘り
1 x 破滅の刃
4 x 英雄の破滅
4 x 思考囲い
4 x 地下世界の人脈
2 x ラクドスの復活

サイドボード
2 x 強迫
3 x 生命散らしのゾンビ
2 x 狂気の種父
3 x 神々の憤怒
1 x ラクドスの復活
3 x 破滅の刃
1 x 闇の裏切り

私の最初の試みは、赤を濃くしてドラゴンを採用することでしたが、これではデッキ自体が遅くなりすぎました。加えて、高コストなフィニッシャーというものは、実際のところそんなにたくさん必要であるのかという議論もありました。ドラゴンは非常に強力であり、しばしばゲームの決定打となり得ますが、私が考えるところの、ゲームに勝つためのプランに沿ったものではありませんでした。私は数多くの遅いゲームをこなす中で、ドラゴンは必要なものではないと結論しました。

このデッキには変わり谷が入っておらず、山と夜帳の死霊が既に同居していることを考えると、最初これに関しては好印象でした。しかしこの評価は間違いでした。一方で、赤のカードは非常に良い働きをするという予想も立てていたのですが、これは正解でした。神々の憤怒は、MOのテストプレイでは非常に良い働きをしました。かといって、それが悪いマナベースを抱えるリスクに見合っているかというと、そうではなかったのですが。

私はその後、変わり谷を入れるべく二枚の山といくつかの赤いカードを削り、冒涜の悪魔を四枚にして、サイドボードの赤いカードも少しずつ減らしていきました。夜帳の死霊は未だに良いカードでしたが、生命散らしのゾンビの、メインボードからの採用を実験してみたくありました。三枚の夜帳の死霊と二枚の生命散らしのゾンビという配分から始めて、最終的には、最後の山と、三枚目のギルド門、全ての夜帳の死霊を抜くに至りました。生命散らしのゾンビと変わり谷はより良いカードであることを示し、四枚採用しない理由が無い程度には強力であることが分かりました。

ラクドスの魔鍵は素晴らしいカードです。マナの色供給をスムーズにし、大きなアクションの取れるマナ域までランプし、一方で3/1のクリーチャーとなる能力は、中速から低速なゲームにおいて赤の重いデッキが求める便利なものでもあります。結局私はその方針を取ることはしなかったので、最終的に魔鍵は二本ともリストから外しました。このカードは強力であっただけに、リストから抜くのは英断でしたが、デッキの方針と噛み合わないことが決め手でした。また、これによってサイドボードにある二枚目の狂気の種父が殺戮遊戯に取って代わられました。後の考えで、私がGPで使ったリストからはサイドボードの狂気の種父を二枚目の殺戮遊戯に替えています。

メインボード
12 x 沼
4 x 悪意の神殿
4 x 血の墓所
2 x ラクドスのギルド門
4 x 変わり谷

4 x 生命散らしのゾンビ
4 x 冒涜の悪魔
1 x 死者の神、エレボス
4 x アスフォデルの灰色商人

1 x エレボスの鞭
3 x 肉貪り
2 x 胆汁病
1 x 戦慄掘り
4 x 英雄の破滅
4 x 思考囲い
4 x 地下世界の人脈
2 x ラクドスの復活

サイドボード
3 x 強迫
3 x 破滅の刃
3 x ファリカの療法
2 x 悲哀まみれ
1 x 殺戮遊戯
1 x ラクドスの復活
1 x 狂気の種父
1 x 死者の神、エレボス

このリストは私にとっては素晴らしかったです。このデッキを使って、カバレッジに載るのを楽しみにしていた大会の後、私はこのデッキをツイッターに投稿しました。デッキ構築に関係のない話が続くので中略。



最終的なリストでは、死者の神エレボスはメインから採用しており、さながらオールスターの様相を呈しています。トーナメントの上位層におけるほとんどのマッチで、この五枚目の地下世界の人脈は素晴らしい働きをしました。エレボスの鞭はこのデッキの中で一番弱いカードであり、抜きやすいカードであることは確かなのですが、実際にはどのマッチにおいてもそれほど悪くはありませんでした。そしてその性能は、種々の問題に直面したときにより顕著になります。例えば黒単とのマッチではエレボスの鞭一枚でゲームを決められますし、アグロデッキとのマッチではダメージレースを成立させなくすることができます。こういったカードが私は好きではありますが、採用していないリストもしばしば見かけました。戦慄掘りはなかなか良いカードで、特にコントロールとのマッチで役に立ちました。しかし、赤マナをコストに含むことに加えて、ソーサリーであるこの呪文は、常に引きたいカードであるかというと疑問です。四枚目の肉貪りの枠のために全て抜くことも考えましたが、一枚だけ残しました。

サイドボードに行った変更は一つだけで、殺戮遊戯を取るために、狂気の種父を抜きました。それらのカードは両方とも、青白コントロール系のデッキとの対戦でのみサイドインするカードであるのですが、狂気の種父は思ったような働きをしませんでした。私はこのカードは素晴らしいと考えてはいますが、今考えているようなハンデスが10枚も搭載されているデッキでは、狂気の種父をキャストしたところですでに相手のハンドがほとんど空であることの方が多いです。6/4というサイズは魅力ではありますが、ただ単にスフィンクスの啓示をトップデッキされることに対する保険や、相手の勝利手段をはたき落すための手段として運用するならば、2マナ軽い殺戮遊戯の方がより良いでしょう。

アグロデッキへの対策カードの取り方は常に環境に左右されますが、著しく相性の悪いマッチアップは多くはないと予想しました。赤単アグロ、黒単アグロ、そして白単アグロも、環境に一応は存在しています。悲哀まみれは、それらアグロデッキに対する素晴らしい解答で、大体ケアされませんでした。ファリカの療法は、MOに蔓延しているバーンデッキに対しては納得の性能である他、黒単アグロや青単信心に対しても有効でした。恐らくサイドボードにあるカードの中ではMVPです。

私はしばらくの間、強迫を四枚採用していましたが、黒単信心を相手にたくさんの強迫をサイドインするのは間違いであると考えています。というのも、実際のところ強迫が強い場面というものが限られているからです。相手の思考囲いを抜いて自分の地下世界の人脈を守るか、相手の地下世界の人脈を抜いた場合は非常に強いですが、それで相手の脅威が全てなくなるわけではないですし、中盤以降に強迫を引いて腐ってしまうリスクの方が大きいと考えています。ひとたび、黒単に対して強迫が三枚もいらないカードであると分かったからには(たとえエスパーに対して四枚入りうるとしても)四枚目の強迫の部分に死者の神エレボスを採用することを検討できました。エレボスは黒単、エスパーの両方に対して有用なカードです。追加の殺戮遊戯に関しては、コントロールが根強い人気を保っている間は粘り強くサイドに取り続ける必要があるでしょう。

ラクドスの復活は、アグロデッキ以外とのマッチにおいては最も強力なカードであり、多くのアグロデッキとのマッチにおいても非常に強力です。黒単信心とのマッチでは、地下世界の人脈によるアドバンテージ勝負を振り出しに戻す非常に良い手段です。コントロールとのマッチでは、コントロール側がタップアウトしなければならない場面というものが常に存在する以上、ラクドスの復活を撃てる場面もまた存在します。ラクドスの復活は、緑信心系の繰り出す大きなプレインズウォーカーに対処するにも最適な解答であり、ドムリラーデとそれによって引いたクリーチャーの両方を一度に処理したりできます。このカードは、キャストしてすぐに圧倒的優位を築いてくれるカードであり、私が赤をタッチする一番の理由であります。

このトーナメントにおいて、サイドボード後に落としたゲームはたったの四つです。また、そのうちの一つはトリプルマリガンでした。それらは、サイドボードのオプションがいかに優れているかを示しています。私はどのマッチアップにおいても圧倒的優位にいる実感があり、一般的には不利と考えられる対コントロールとのメイン戦においてもそうでした。
以下が、私が対戦したデッキタイプです。

Rounds 1-3 Byes
4. 黒単アグロ(0-2. 3-1)
5. 黒単信心(2-0, 4-1)
6. 黒単信心(2-0, 5-1)
7. バントコントロール(2-1, 6-1)
8. 黒単アグロ(2-0, 7-1)
9. エスパーコントロール(2-0, 8-1)
10. 青単信心(2-1, 9-1)
11. エスパーコントロール(2-0, 10-1)
12. 青単信心(2-1, 11-1)
13. エスパーコントロール (1-2, 11-2)
14. Esper No Counterspells (1-2, 11-3)
15. 黒単信心(2-1, 12-3)

バブルマッチの模様について。Esper No Counterspellsが何のデッキであるか分からなかったので割愛。


デビッドオチュアは私のデッキを信頼して実際に使ってくれた唯一の人間で、11-4という成績をたたき出し、このデッキに関してByeを除いた総合成績としては17-7となりました。私としてはこれは驚くべき結果であり、会場で最も優れたデッキを持ち込むことができたと確信しています。一つのデッキが素晴らしい選択となるかどうかは、様々なメタゲームの変遷に常に左右され続けます。しかし黒単信心はその形を変えつつも、スタンダードにおいて最も強力な戦術の一つであり続けるでしょう。

Eric Froehlich
EFroPoker on everything

報告

2014年4月4日コメント (12)
ひみつの方に

若猫杯優勝

2014年3月13日 TCG全般
やりましたよ。GP名古屋遠征の資金に困っていたこともあってまさに渡りに船です。大会参加に誘ってくれたリュウジ君には感謝。

Main board
24land
4《血の墓所/Blood Crypt》
7《山/Mountain》
3《変わり谷/Mutavault》
6《沼/Swamp》
4《悪意の神殿/Temple of Malice》

22creature
4《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》
4《とげの道化/Spike Jester》
4《悪意に満ちた蘇りし者/Spiteful Returned》
4《チャンドラのフェニックス/Chandra’s Phoenix》
3《ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witch》
3《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》

14spell
3《戦慄掘り/Dreadbore》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4《マグマの噴流/Magma Jet》
1《究極の価格/Ultimate Price》
2《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》

Side board
2《闇の裏切り/Dark Betrayal》
2《破滅の刃/Doom Blade》
2《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
2《灼熱の血/Searing Blood》
4《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》
2《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead》
1《エレボスの鞭/Whip of Erebos》

使用デッキはラクドスミッドレンジでした。エスパーを持っていかなかった理由としては、
1 エスパーコンちょっと飽きた
2 それ以外の選択肢を考えた時に、エスパーコンの片手間に回していたデッキで感触の良かったラクドスに白羽の矢が

というところです。コントロール系のデッキはどうしても調整に時間がかかるので、さっと組んで大会に持っていくならやっぱりビートダウンがいいですね。

原型となったのは前環境のラクドスで、年末あたりにイゼ速で紹介されていたリストです。片手間に回していたのはこちらになります。
http://izesoku-mtg.doorblog.jp/archives/35239154.html

これを、先日京都で行われたPTQのtop8にあった某バーン神のラクドスミッドレンジを参考に、ブラッシュアップしたものが上記のリストになります。
http://www.bigmagic.net/news/0106.html

除去の取り方やサイドボードなどの細かい話については追記にて(あんまり考えてない)、以下簡単な自戦記です。



第十一回若猫杯in市民交流センターなにわ(参加者17人) 
スタンダード
スイス5回戦 SE3回戦

R1 オルゾフコン(にんじゃさん)○○
一戦目に重いハンドをキープしたところ、その挙動を見た対戦相手がこちらのデッキをコントロールと誤解。サイドボードが噛み合わず二戦目もとれた。

R2 オロスバーン××
灼熱の血がぶっささりで負け。

R3 ゴルガリアグロ(ともくん)○○
何回対戦してもよく分からないデッキ。ロッテスのトロールが出てくるとすごく辛かった。

R4 ラクドスコン××
一戦目はいい感じに回っていたのに、エレボスの鞭が出てきて台無しに。二戦目は冒涜の悪魔が処理できずふんわり負け。

R5 セレズニアアグロ○○
一戦目はこちらが先手なのに加えて、相手の初動がロクソドンだったこともありそのまま押し切り勝ち。二戦目は鞭ゲーを展開、相手のひるまぬ勇気もエレボス本人でシャットアウト。
3-2でもシングルエリミに残れるなんて素敵。

SE1 青黒コン(セキセイさん)○○
基本的には青黒コンにライフゲインがないことによる相性の差で勝ち。波使いがたくさんのトークンと一緒に出てきていたら多分勝てなかった。

SE2 ゴルガリアグロ(ともくん)×○○
一戦目はマグマの噴流キープを思考囲いで咎められて負け。盤面で先手をとったまま押し切れれば勝ちやすいけども、一度でも防御に回ると勝てない。

SE3 ジャンドミッドレンジ(ぐっちょんさん)×○○
メインボードはサイズで圧倒されてしまうので、相性はよくない印象。サイドからのライフべインゾンビで相性を五分に出来るかどうかというところ。基本的には引き強で勝てた感が否めない。



これにて名古屋までの往復の交通費と、副賞のドムリをゲットしました。まさか優勝できるとは思ってなかったので大変びっくりです。また、参加した蒼猫勢6人が全員シングルエリミに残っていたことも凄いの一言です。R5を負けていたらと思うと恐ろしい限りです。

参考までにカバレッジのリンクをば
http://www.bigmagic.net/report/legacy/wakanekohai011.html

いい思い出になりました。

GP名古屋2byeのためのPWP稼ぎに出かけたGPTで、うっかり勝ってしまったのでドヤ顔でレポ書こうとか思ってはいたのだけど、気づいたらゲームデーの日を迎えていたのでまとめて簡単なレポ。

両日とも使用デッキは伝家の宝刀エスパーコン。75枚のリストどれ一つとして動かせないほどには自分の中で煮詰まっていて、もうこれ以上は強くできないとさえ思っている。まあ実際にはそんなことはありえないのですけど。

2/23 GPT名古屋inフロンティア守口
参加者16人
R1 オルゾフコン○○
R2 グルールミッドレンジ×○○
R3 青単t白○×○
R4 エスパーミッドレンジ○××
予選二位でSEへ
SE1 グルールミッドレンジ○○
SE2 オルゾフコン○×○
優勝で2byeゲット

3/1 ゲームデーin蒼猫亭
参加者16人
R1 エスパーミッドレンジ(ともくん)××
R2 ラクドスコン○○
R3 オルゾフオーラ(ぶこんさん)○×○
R4 RUGコン○○
オポ差で悲しみの5位

3/2 ゲームデーin蒼猫亭
参加者16人
R1 RUGコン○×○
R2 グルールアグロ○○
R3 ディミーアコン(セキセイさん)○×○
R4 セレズニアアグロ○○
予選一位でSEへ
SE1 青単信心○×○
SE2 ディミーアコン(セキセイさん)××
最終二位

コントロール同士のマッチアップでは、アドバンテージやカウンター合戦といったマジックにおいて基本となる考え方とはまた別の判断基準が必要となる状況というものがあって、今回のゲームデーで勝ちきれなかったのは多分そういう能力が足りなかったからだと思ってている。

以下使用リストとその時用意していたサイドプラン


メインボード
3 神無き祭殿
4 神聖なる泉
3 島
1 平地
1 沼
4 欺瞞の神殿
4 啓蒙の神殿
4 沈黙の神殿
3 湿った墓

1 霊異種

4 思考を築く者ジェイス
2 太陽の勇者、エルズペス

1 不死の霊薬
4 拘留の宝球
1 存在の破棄
1 本質の散乱
2 肉貪り
3 英雄の破滅
3 心理的打撃
4 スフィンクスの啓示
4 至高の評決
3 思考囲い

サイド
1 今わの際
1 存在の破棄
1 否認
2 破滅の刃
2 真髄の針
2 反論
2 白鳥の歌
2 悪夢の織り手、アショク
2 幽霊議員オブゼダート



黒単(オルゾフコン)
in
2 神髄の針
2 白鳥の歌
1 存在の破棄
2 悪夢の織り手、アショク
out
3 思考囲い
3 英雄の破滅(3 心理的打撃)
1 霊異種

青単
in
1 今わの際
1 存在の破棄
2 神髄の針
2 反論
out
2 肉貪り
3 心理的打撃
1 霊異種

グルールミッドレンジ
in
2 幽霊議員オブゼダート
2 破滅の刃
2 真髄の針
1 存在の破棄
out
3 思考囲い
3 心理的打撃
1 霊異種

エスパーミッドレンジ ブリマーズ型(ザスリッド型)
in
2 神髄の針
2 白鳥の歌
1 存在の破棄(1 今わの際)
2 幽霊議員オブゼダート
out
3 思考囲い
3 心理的打撃
1 霊異種

エスパーコントロール(青白コントロール)
in
2 悪夢の織り手、アショク
2 幽霊議員オブゼダート
2 反論
1 否認
(2 真髄の針)
out
1 本質の散乱
2 肉貪り
2 至高の評決
2 太陽の勇者、エルズペス
(1 英雄の破滅)
(1 拘留の宝球)

解説は気が向いたら書くかも
モダンを始めてからこれまではいつもトロンを使っておりましたが、思うところあって最近はトリコカラーのデッキを回しております。この辺の理由等は次の日記にでも書きます。

スタンダードの啓示コンに関しては手足と同じようにとまではいかなくとも、自分の小指くらいには自在に扱える自信があったのでモダンの啓示コンも似たようなものだろう、と思っていた時期が私にもありました。いざモダンのトリココンを回してみると、カードパワーが高すぎて、キャントリップが多すぎて、自分も相手も手札が全然減らなくて、行動の選択肢が多すぎてもう気が狂いそうでした。

モダンフォーマットに半年間も触れながらこうなってしまった理由としては二つあります。トロンを使っていた時分には、モダンに存在するデッキは大体「的」で、塩撒きを撃ってくるデッキは「訓練された的」ぐらいにしか考えていなかったこと。霊異種が登場する前のスタンダードにおけるコントロールミラーマッチの消耗戦に関する経験がないことです(傍から見てていつも気の毒だとはおもってた)。

現在のスタンダードにおける啓示コンなどは扱う人間によってリストが十人十色であります。しかし幸いにもモダンのトリココンに関してはテンプレート的なデッキリストが既に存在していたので、やみくもに対戦を重ねることで、まずはそのリストを噛み砕くことから始めました。

ビートダウン、ミッドレンジ、コントロールなどの基本的なアーキタイプはスタンダードにおいても存在するので、それらとの戦い方を掴むことはそこまで苦労はしませんでした。しかし欠片の双子や出産の殻を用いたコンボデッキの存在はモダンならではであり、これらのデッキとのマッチアップで求められる独特の速度感には未だに慣れないです。土地を十何枚も並べた上で天界の列柱を起動しても、返しのターンでカウンター合戦に敗れコンボを決められて負けるということを何度か繰り返したりもしました。

と、いうことで今回の蒼猫杯当日までの目標を、モダン環境に存在するデッキや入っているカードを覚えること、キキジキや双子に絡んだ無限コンボに対して有効なサイドボードを考えることに定めました。

以下はテンプレート的なトリココンのリスト
http://www.happymtg.com/decks/view/D059164

メインボード
3《乾燥台地/Arid Mesa》
4《天界の列柱/Celestial Colonnade》
1《氷河の城砦/Glacial Fortress》
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
3《島/Island》
1《山/Mountain》
1《平地/Plains》
1《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
3《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1《蒸気孔/Steam Vents》
3《硫黄の滝/Sulfur Falls》
3《地盤の際/Tectonic Edge》

3《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》

4《謎めいた命令/Cryptic Command》
4《電解/Electrolyze》
3《稲妻/Lightning Bolt》
2《稲妻のらせん/Lightning Helix》
3《マナ漏出/Mana Leak》
2《流刑への道/Path to Exile》
1《疑念の影/Shadow of Doubt》
3《呪文嵌め/Spell Snare》
2《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》
2《熟慮/Think Twice》
2《至高の評決/Supreme Verdict》
1《神の怒り/Wrath of God》
1《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
1《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》

サイドボード
2《天界の粛清/Celestial Purge》
1《焼却/Combust》
2《対抗変転/Counterflux》
1《拘留の宝球/Detention Sphere》
1《払拭/Dispel》
2《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
2《塩まき/Sowing Salt》
2《石のような静寂/Stony Silence》
1《機を見た援軍/Timely Reinforcements》
1《損耗/Tear》


さて蒼猫杯に向けて、デッキリストは概ね上記のものからあまり改変する気はなかったのですが、メインボードにおいて使いにくい(使いこなせない)と思うカードがあったことも事実であり、そのあたりについては改変しました。以下の三枚です。

呪文嵌め
ギデオン ジュラ
神の怒り

順に参りましょう。呪文嵌めで打ち消したい呪文としては、タルモゴイフ、闇の腹心、瞬唱の魔道士、自分が後手番の際のサリア、マナ漏出や差し戻しといったカウンターが主となると思います。手札で腐るリスクがあっても出来れば入れたいカードであることに違いはありません。しかし先日の禁止改定の影響でジャンドが数を減らしたことは大きく、また乗り手の力量もあいまって唱える対象の少ない、手札に来てもあまり嬉しくないカードとなってしまいました。一方同じ軽量カウンターであってもマナ漏出は安定感があって使いやすく、手札に来て非常に嬉しいカードだったので一枚こちらに替えました。

トリココンの勝ち筋としては、相手を押さえ込んでマウントを取る事はもちろん、いざとなれば火力や瞬速クリーチャーを用いて相手のライフを削りきるプランも取れるデッキであるかと思います。しかして上記のリストのフィニッシャーはどれも勝つまでに時間がかかります。復讐のアジャニはまだ良かったのですが、ギデオン・ジュラはやや重すぎました。天界の列柱を含め、ソーサリータイミングで大きくアクションできるタイミングを見計らうことは自分には難しかったので、下記の神の怒りと合わせて修復の天使に替えました。

神の怒りですが、全体除去を撃ちたいシチュエーションがそもそも少なかったことと、再生不可の特典が最後のトロール・スラーンぐらいにしか有効でないということで外しました。

お次にサイドボードです。
対抗変転について、これはカウンター合戦で強いカードかというとあんまりそうではないですし、コンボデッキに対しては有効ですが、焼却の方が1マナ軽く、また同じ働きをするということで外しました。
他の部分はほとんど不満がなかったので、空いたスペースに対無限コンボ専用の最終兵器を実験的に採用しました。

以下が蒼猫杯にて用いたリストです。

メインボード
3《乾燥台地/Arid Mesa》
4《天界の列柱/Celestial Colonnade》
1《氷河の城砦/Glacial Fortress》
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
3《島/Island》
1《山/Mountain》
1《平地/Plains》
1《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
3《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1《蒸気孔/Steam Vents》
3《硫黄の滝/Sulfur Falls》
3《地盤の際/Tectonic Edge》

3《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
2《修復の天使/Restoration Angel》

4《謎めいた命令/Cryptic Command》
4《電解/Electrolyze》
3《稲妻/Lightning Bolt》
2《稲妻のらせん/Lightning Helix》
4《マナ漏出/Mana Leak》
2《流刑への道/Path to Exile》
1《疑念の影/Shadow of Doubt》
2《呪文嵌め/Spell Snare》
2《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》
2《熟慮/Think Twice》
2《至高の評決/Supreme Verdict》
1《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》


サイドボード
2《天界の粛清/Celestial Purge》
2《焼却/Combust》
2《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
2《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
2《塩まき/Sowing Salt》
2《石のような静寂/Stony Silence》
2《機を見た援軍/Timely Reinforcements》
1《損耗/Tear》



相手が盤面を逆転させうるカードを引く前に、速やかに勝負を終わらせることがフィニッシャーの役割です。自分が求めていたコンボデッキに対するフィニッシャーとは、相手の邪魔をしながら上記のような自分の主張も通していける攻防一体のカードです。修復の天使や瞬唱の魔道士などは、相手の動きを阻害しながら(主にライフを守りながら)クロックを刻める理想的なフィニッシャーではあるのですが、ライフの関係ない軸をずらした駆け引きを挑んでくるコンボデッキに対しては、その軸に対応したフィニッシャーを用意したいと考えました。その結果がこれなわけですが、サイドインできるマッチアップは双子、殻、感染、トークンと以外に多く、初見殺しな点も相まって、うまく機能してくれるのではとの期待を持ちました。イラストも好みです。

第36回 蒼猫杯
モダン
スイス4回戦(16人)
R1 トリコトラフト○○
R2 黒緑ハンデス感染×○○
R3 出産の殻○×○
R4 赤単バーン××

最終順位二位


shoN村杯
モダン
スイス3回戦(12人)
R1 出産の殻○○
R2 ヘイトベアー××
R3 感染○○

最終順位三位


何気にモダントリコを使い始めてからは初めての勝ち越しでそれは嬉しいのですが、商品が商品なだけにやっぱり優勝したかったです。当初の目的である二項目に関しては概ね達成された他、エリシュ・ノーンも二回は場に出て相手の心を折ってくれたので、その辺は大体満足しています。

感想。メインボードのフィニッシャーをやや軽めに寄せる構成は、ハンドに溜まらず使っていてストレスがなかったです。火力と組み合わせて、以前より楽に相手のライフを削りきれました。またエリシュ・ノーンについて、4ターンキルが最速となるモダン環境で、除去耐性のない7マナクリーチャーは選択肢としてありえないという考えが自然であるかと思います。正直自分としても合理的な判断ではないし、今回は偶然、相手にとってあまりにも予想外であったこともあって、うまくいったのだと思っています。しかし構築におけるカード選定に、先入観を持たないことは自分の信条の一つであります。今後の採用に耐えるかどうかは、もう少し使ってみて判断したいと思います。

反省としては恒常的なライフゲイン手段(殴打頭蓋など)をサイドボードに用意しておかなかったこと、ヘイトベアーなどのメジャーでないデッキの勉強が足りていなかったことなどでしょうか。勝ちきるためにもGP神戸に向けて、完璧を目指したいところです。

スタンダードは自分にとっては一番好きな、それでいて得意なフォーマットであるのです。これからのシーズン、スタンダードについて特にこれといったプレミアムイベントがないという理由でふてくされた自分は、神々の軍勢発売時にはちょっと冷めた態度をとっていたりもしたのですが、やっぱり何か疼くものがあるようでカードリストを眺めているとついつい脳内デッキ構築にいそしんでしまいます。脳内デッキのほとんどはいつもなら様々な理由(主に上位互換の存在)で立ち消えになってしまうのですが、今回電車に揺られながら考え付いたデッキは思いのほか形になったので、是非フライデーなどで試してみたいと思ったのですが、8月のGP神戸に向けてリソースの大半をモダンに注いでいる現状では、スタンダードのファンデッキにまではとても手が回りません。ということで、だれか代わりに作ってまわしてくれたらなあ、、、などという淡い期待も抱きつつ、ここにその脳内リストを記しておこうと思います。


デッキ名 セレズニャヤ

メインボードのみ

4 エルフの神秘家
4 羊毛鬣のライオン
3 漁る軟泥
4 復活の声
4 加護のサテュロス
4 クルフィックスの狩猟者
2 セレズニアの声、トロスターニ
4 テューンの大天使

3 セレズニアの魔除け
4 ドムリラーデ

5 森
3 平地
4 聖なる鋳造所
4 踏み鳴らされる地
4 寺院の庭
2 奔放の神殿
2 豊潤の神殿


コンセプトとしては、全てのデッキに対して消耗戦を挑めるビートダウンデッキです。除去コンやコントロールとの消耗戦にも耐えられるように、全体的にデッキ密度を上げています。ただし青単やグルール相手に立ち上がりが遅れないよう、必要最低限のマナクリーチャーは採用しました。キーカードは新しく出たクルフィックスの狩猟者で、自身の能力でマナフラッドやスクリューを低減しつつ、ドムリの+1能力やテューンの大天使の誘発型能力ともシナジーします。

色について、普通に均等三色のナヤではだめなのかとも考えるのですが、占術ランドのタップインによるテンポの遅れはビートダウンにとっては致命的であると考えます。このデッキにおいてはショックランドはどんどんアンタップインをして、ライフは後から回収すればいいぐらいの考えでテンポを優先しています。

メインボードについては、ポルクラノスやブリマーズなんかも試してみると面白そうです。

サイドボード案としては、以下を考えています。
対青単
空殴り
霧裂きのハイドラ

対除去コン
神々の思し召し

対青白コントロール
迷宮の霊魂
狩人の勇気

エンチャント対策
冷気のほころび
叫びまわる亡霊



15日の京都でのPTQが終わったら、スタンダードにおいてもいろんなカードに触れる楽しみを味わいたいと思っています。
知りたくなったので数えてみた。

テーロス参入後
不戦勝はノーカン
非公認含む

スタンダード(店舗)
69-39-4
62-35-3(%)

スタンダード(競技レベル)
19-16-0
54-46-0(%)

スタンダード(合計)
88-55-4
60-37-3(%)

ブードラ
15-14
52-48(%)

感想
結構勝ててない。
勝率上げるのが目標ってわけではないけれど、競技レベルでの勝率が6割程度になるまではPT云々といったでかいことを言うのは控えたほうがいいかもと思った。
それにしてもマジックをやってる頻度が尋常じゃない。

今年の目標

2014年1月1日 TCG全般
マジックを始めたのが2012年の11月だから、もうマジック歴一年と二ヶ月になるわけで。時の流れは早い。

ややタイミングが外れてはいるが、ここでマジック漬けであった2013年をmtg的に振り返ってみる。

一月 セレズニアでは勝てないということで、赤を足した。後に黒も混ぜた。
二月 卒論終了後即日入院。下界と隔離され、寝たきりになりつつもスマホとクレカを使ってカードを集め続けた。
三月 退院後即日でFNMに参加。ジャンドコンデビュー。
四月 初めての競技イベントPTQ大阪。ドムリジャンドで5-4。
五月 PTQ姫路。ジャンドコンで1-6。この辺りから知り合いも増えてきて、一層マジックが楽しくなる。
六月 PTQ京都。ドランコンで2-5。心が折れつつも、これ以降は競技レベルで取り組むことを意識し始める。
七月 GPT北九州。オロスコンで優勝。嬉しかった。
八月 GP北九州。ジャンドコンで8-7。初の泊まり遠征。
九月 MMO。ジャンドコンでtop4。初のマネーフィニッシュ。
十月 エスパーコンデビュー。
十一月 GP京都。2-3ドロップ。スタンダードも苦戦気味。
十二月 GP静岡。エスパーコンで9-6。戦績は北九州からあまり変わってないけど、成長を実感出来たGPだった。

ざっと見てみて、自分にはもったいないくらいの戦績だなぁと思いつつ、まだまだ勝ち足りないとも思ってる。そこで自分の今年の目標はズバリ、プロツアー権利を獲得すること。そして時間と資産と労力の使い方を、出来るだけこの至上目標に沿った合理的なものにしたいという事。学生でいられる間に是非とも達成したい。
タイトル通り、GP静岡で学んだことの雑記

1.当たる可能性が高いと考えられるデッキに対する練習、認識、サイドプランの練り込みを妥協してはならぬ。

当然と言えば当然のことなんだけど、今回ちゃんと出来てなかった。具体的には青単。GPの一週間前になってようやくその強さを認識したが、試行錯誤の旅4でのサイドプランが偶然うまくいっていたこともあり、この時点では危機感が薄かった。本戦前日のGPTと8構で青単相手に一没してようやくそのヤバさを知るが、最適な結論を出すには余りにも時間が足りず、また認識が足らんかった。コントロール使いたるもの、穴なんぞ作ってはならぬ。


2.常に自分の考える環境のデッキ分布を実際のものに近づけるべく努力すべし

「時間と金の許す限り、GPTには出た方がいい」by ab○n。全くもってそうするべきだった。北九州と同じく、自分の考えるデッキ分布と実際のそれがずれていたがために、一日目はともかく二日目で勝てなかったという実感が少なからずあった。また、自分の通っている店に固有のメタというものに影響を受けないように気を付けていたつもりではあったんだけど、知らずのうちにサイドボードが偏っていた。


3.痩せるとマジックが強くなるので、しっかり運動して太らないよう気を付けるべし

だそうです。自分が尊敬しているプレイヤーの方が仰っていて、GP静岡に向けて6kg減量したそうな。GPのような長丁場の大会では気力体力の充実が重要だそうな。普段の生活がだらしないようではここ一番でのパフォーマンスに支障をきたすんだそうな。運動しようと思いました。

またなんか思い出したら追記するかも。

GP静岡

2013年12月22日 TCG全般
詳しいことは後ほどにして、ざっくりとGP報告。
ほぼ前回の日記のリストと同じので出場しました。

R1,2 bye
R3 赤白アグロ×○×
R4 赤信心t白○×○
R5 ナヤビート○×○
R6 青白コン ○×○
R7 青白コン○○
R8 エスパーミッドレンジ○×○
R9 青単 ○××

7-2で二日目へ
R10 コロッサルグルール○××
R11 トリココン××
R12 青単××
R13 青単○××
R14 赤信心t白○○
R15 赤信心t白○×○
最終9-6で183位?くらいでした。
たくさんの人に応援してもらったのに、二日目がどうにもにもならず不甲斐ないです。もうちょっと精進します。
あと今回のGPではマジック以外にも、ご飯やタクシーでの移動その他とたくさんの方々にお世話になりました。こういった大きなイベントの楽しさを共有できるというのは嬉しいことです。

まぁ何はともあれ、皆さんお疲れ様でした。
サイドプランについて意見ほしいれす。

サイドボードの破滅の刃は今わの際に変えるかも。



メインボード
4 神無き祭殿
4 神聖なる泉
4 島
3 平地
4 欺瞞の祭殿
4 沈黙の祭殿
4 湿った墓

1 霊異種
3 ヴィズコーパの血男爵

4 思考を築く者ジェイス

4 拘留の宝球
1 破滅の刃
3 肉貪り
3 英雄の破滅
3 解消
4 スフィンクスの啓示
4 至高の評決
3 思考囲い

サイド
2 神髄の針
2 破滅の刃
2 反論
3 群れネズミ
3 夜帳の死霊
2 白鳥の歌
1 ヴィズコーパの血男爵



黒単(そこそこ自信あり)
In
2 神髄の針
3 群れネズミ
3 夜帳の死霊
2 白鳥の歌
1 ヴィズコーパの血男爵

Out
1 霊異種
1 破滅の刃
3 英雄の破滅
3 解消
3 思考囲い

青単(迷走)
In
2 破滅の刃
2 反論
3 群れネズミ
3 夜帳の死霊
2 白鳥の歌

Out
3 肉貪り
3 解消
1 スフィンクスの啓示
3 思考囲い
1 霊異種
1 島

エスパー(宝球抜くのが怪しい)
In
2 反論
3 群れネズミ
3 夜帳の死霊
2 白鳥の歌
1 ヴィズコーパの血男爵

Out
1 破滅の刃
3 肉貪り
4 至高の評決
3 拘留の宝球

赤単信心(これぐらいしか、、、)
In
2 白鳥の歌
1 ヴィズコーパの血男爵
2 破滅の刃

Out
1 思考囲い
1 霊異種
3 解消

白単アグロ(やはりこれぐらいしか、、、)
In
2 白鳥の歌
1 ヴィズコーパの血男爵
2 破滅の刃
2 神髄の針

Out
3 思考囲い
1 霊異種
3 解消

コロッサルグルール(一番怪しい)
In
2 神髄の針
2 破滅の刃
3 群れネズミ

Out
1 霊異種
3 ヴィズコーパの血男爵
3 解消

GP京都では楽しいこともたくさんありましたが、本戦に関しては自分としても反省するべきところが多く、残念な結果になってしまったことも含めてチームメイトの二人には申し訳ないとも思いつつ、一緒に戦ってくれたことに感謝しています。本当にありがとうございました。

はてさてもうすぐ年末で、時期的にGP静岡が迫っています。自分の周りでも、どのデッキで参加したものかと思案、もとい迷走している姿が見られますが、自分はもう99割エスパーコンで行くつもりをしています。

マジックを始めた一年前はビートダウンを使い、その後中速ビート、ボードコンと使用デッキを変遷させ、GP北九州とmmoではジャンドミッドレンジを取り扱ったのですが、このアーキタイプに関しては環境やメタに合わせてカード選定の選択肢を持つことができる点を、自分は非常に気に入りました。また、これらのデッキ調整を通じてスタンダードの競技プレイヤーとして大きく成長できたと思います。そして自分が今後競技マジックを続けていくのであれば、コントロールという立場からも環境やメタを読む経験を積んでおかねばならぬと感じました。テーロス環境にてエスパーコンを使う理由は今まで色々とくっちゃベリましたが、以上のようなことが本音です。自分にとってGP静岡とは、短い期間とは言えエスパーコンを使うことで今まで蓄えた認識の総決算を行う舞台だと思っています。結果を残すことを追求するのであれば別の選択肢があることも理解してはいますが、ここは敢えてこだわっていこうと思っています。

ではでは随分前のことですが、そこそこ調子の良かったスーパーサンデーシリーズの簡易レポでも書こうかと思います。

デッキリスト
4 神無き祭殿
4 神聖なる泉
4 島
3 平地
4 欺瞞の祭殿
4 沈黙の祭殿
4 湿った墓

1 霊異種
2 ヴィズコーパの血男爵

4 思考を築く者ジェイス

4 拘留の宝球
3 アゾリウスの魔除け
2 肉貪り
3 英雄の破滅
3 解消
4 スフィンクスの啓示
4 至高の評決
3 思考囲い

サイド
2 神髄の針
2 破滅の刃
2 反論
2 群れネズミ
3 夜帳の死霊
2 白鳥の歌
1 ヴィズコーパの血男爵
1 太陽の勇者、エルズペス

メインボードはそんなにおかしいところはないと思います。

サイドに生物が多めに採用されていますが、エスパーコンに対してはほとんどのデッキが除去をサイドアウトするので、その逆を行く動きを取ることで優位に立とうというコンセプトです。SCGや海外GPで上位入賞している青白系コントロールのほとんどで採用されているギミックではありますが、まだそれほど浸透してはいないので、騙し討ち的な効果がそこそこ期待できる作戦ではあります。

手元に記録がないので対戦結果は追記にて

以下カード個別の評価
拘留の宝球
エスパーとしてのデッキパワーを最大限に活かすのであればこのカードは4枚投入で間違いないですが、最近はどのデッキもサイドボードにエンチャント破壊を搭載してきており、威力が半減しています。真髄の針も同じような使用感です。エスパーの立場から言えば、黒単の地下世界の人脈と、コロッサルグルールの各種プレインズウォーカーがマスト除去の対象であるので、これらに対する別の回答を見つけられれば、そちらに乗り換えるかもしれません。

アゾリウスの魔除け
赤単以外には毎回サイドアウトします。じゃあメインボードに置く必要ないじゃんとなりますが、このリストのメインボードはエスパーや黒単相手に腐るカードを入れないことを目指した節があるので、どのマッチアップでも腐らないというのは重要でした。周りのパーツとの兼ね合いで枚数が上下するので、最低何枚欲しいといった具合に、枚数にこだわることはしないです。

群れネズミ
扱いを間違えると死にますが、黒単やその他除去コンに対してこれほど破壊力のあるカードは他にないと思います。霊異種がいらなくなります。

夜帳の死霊
色の合っているデッキの他、先手の場合は赤単相手にもサイドインしたりします。変わり谷や白鳥トークン、相手の夜帳を止められる他、有効牌がめくれるとかなりのアドバンテージを取れるので、大体除去されます。そうすると後続のジェイスや血男爵が生き残りやすくなって、その後のゲーム展開をサポートします。PVのエスパーコンの記事で紹介されていたので実験的に採用しましたが、想像以上の働きでした。

太陽の勇者エルズペス
もともとこの枠は二枚目の霊異種でしたが、エスパーコンが少なそうな雰囲気だったので直前でこちらに差し替えました。英雄の破滅が環境に多い影響で威力が半減しているので、青信心、緑信心、ナヤコンなどのPW除去のないデッキにサイドインします。エスパー同型や黒単相手にフィニッシャーとして使っているプレイヤーをよく見かけますが、あんまり意図が理解できないです。
スタンもともかく、GP京都近いから気合入れてリミテ練習しないとなんだけど、、、

とりあえず前回のリストから出入りしたカードたちについて、使った感想なども。

思考を築く者ジェイス
メイン4枚に昇格。グルール系とラクドスリターン積んだ相手以外には文句なく強い。占術土地とも相性が良い。

白鳥の歌
筋が悪いことこの上ないが、無効は自分には使いこなせないので替りにこちら。黒単のよろしくないエンチャントや神を打ち消せる他、血男爵に飛んでくるミジウムや肉貪りにも対応できるので個人的にはかなりお気に入り。エスパー同型でも強い。ただし2/2飛行は見た目より危険で結構殴られる、かといって至高の評決以外で除去ると二対一交換になってしまうので使いどころが普通に難しい。選択権を自分が握ることができるというのが、採用を検討しようと思った最終的な理由。

今わの際
追放という形で除去したいのは赤単アグロに入っているチャンドラのフェニックス。で、パワー2以下という条件が、他のデッキの生物(変わり谷、夜帳、波使い)相手にそこそこ噛み合っていたので採用していたんだけど、そもそも赤単が見当たらなくなったので別のカードを入れようかということでしばらくお休み。

かようにしてできたリストが以下
4 神無き祭殿
4 神聖なる泉
4 島
3 平地
4 欺瞞の祭殿
4 沈黙の祭殿
4 湿った墓

2 霊異種
3 ヴィズコーパの血男爵

4 思考を築く者ジェイス

2 拘留の宝球
2 破滅の刃
2 究極の価格
3 英雄の破滅
3 解消
4 スフィンクスの啓示
4 至高の評決
4 思考囲い

サイド
2 神髄の針
2 破滅の刃
2 否認
2 群れネズミ
2 拘留の宝球
2 白鳥の歌
2 強迫
1 英雄の破滅

仮想敵を明確にしていないのでろくなデッキになってないが、カードの使用感は十分に把握できたので良しとした。しかし宝球2枚はナメプだったので反省。

このあたりで他のエスパーのリストも参考にしようとして色々見ていたところ、おや?となったのがSCGインディアンポリスの1位のデッキ
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60192

英雄の破滅以外に軽量除去がない。で、アゾチャが4枚採用されており、エスパー同型で腐るカードがほとんど無いという布陣。ひょっとして2マナ軽量除去なくてもアゾチャがあればなんとかなるんでないか?ということで、破滅の刃と究極の価格を取り換えた雑なリストでFNMへ。不幸なことにここで勝ってしまい、大体の構成を残したまま黒単とエスパー同型を意識した調整を行い、翌日のGPTに臨んだ。結果はお察しの通りで、、、

考察の内容が現在に追いつくまではこのタイトルで日記を書くつもり。
ということで一週間おくれでのGPT報告です。使いたいカードが色々とあったので、ゲームデ―のデッキをベースにしてサイドに何枚か仕込んでみました。

真髄の針
エスパーコンはグルールミッドレンジ相手にはかなりキツイです。コロッサルグルール含めフィニッシャーとしてクリーチャーだけでなくPWも出てくるのがホント無理。ということで真髄の針増量。トップメタとなりつつある黒単相手でも刺すものに困らないし腐らないかなと。

群れネズミ
以前に青単対策でとっていたんですが、これはむしろ黒単相手のほうが効くだろうという気がしたので、実験的に採用。エスパー同型にもサイドインしてみました。

リストは以下
4 神無き祭殿
4 神聖なる泉
4 島
3 平地
4 欺瞞の祭殿
4 沈黙の祭殿
4 湿った墓

2 霊異種
3 ヴィズコーパの血男爵

2 思考を築く者ジェイス

4 拘留の宝球
2 破滅の刃
2 究極の価格
3 英雄の破滅
3 解消
4 スフィンクスの啓示
4 至高の評決
4 思考囲い

サイド
2 神髄の針
2 破滅の刃
2 否認
2 群れネズミ
2 思考を築くものジェイス
2 今わの際
2 強迫
1 英雄の破滅


ネズミを無理やり捻じ込んだ影響でサイドが歪んでいるのですが、ものは試しということで、、、
参加してきたのはフロンティア神戸のGPT。以下反省。

黒信心t白 ○××
エスパー  ×○○
オロスコン ○×○
黒信心t緑 ×○×


まず真髄の針について。結論として、黒単の張ってくるエンチャント対策としての真髄の針は弱いです。人脈や鞭は場に出てるだけでも信心を稼ぐし、鞭の絆魂は無くならないしで効果はいまひとつでした。エレボス本人含めこれらの置物は打ち消すか除去する方が安全だと今回は勉強。abkn氏のリストのサイドに無効が2枚採用されている理由が分かった気がします。

ネズミはまあ、だまし討ち的な意味で強い場面が多かったです。一般的に黒単やミッドレンジ系、コントロール系のデッキは、エスパー相手にはサイドで除去を減らす都合上ネズミが生き残りやすくなるので。ただし増殖させる際にハンドを失うので、ひとたび場に放つとこちらもただではすまないです。序盤に出して対処されきったりすると致命的。も少し使ってみて様子を見ようと思います。

全体的な感想。黒単を相手にするとハンドがすぐになくなるので、ジェイス増やしたほうがいいかも。今までは除去られるからという理由で枚数少なめだったけど、出し惜しみしてる場合じゃないです。どのマッチアップでもかなり強いので、今後はジェイスをメインに4枚積む構成を試そうかなと思います。
デッキシェアと申しましても、現在のところは自分が一方的に真似してる感が否めないのですが、これはこれでなかなかマジックというゲームに対する認識を広げる非常に良い勉強法の一つであると今回思ったりもしたのです。シェアしたデッキで大会に出る動機としては結果を残したいというのも勿論あるのですが、競技レベルでの対戦を通して、デッキを磨くための情報をひとつでも多く集めたいという部分もあります。むしろこっちがメインだと思っています。今回の大会では開始早々にtop8の目がなくなり捨て鉢な気持ちになったりもしたのですが、これは今後結果を出すための試練なんだと割り切ることにして、なんとか最終戦まで気合いが持ったりもしたのです。まあ結局なにが言いたいかというと、実際にやってみると良い意味で思っていたのと違ったということです。

3 神無き祭殿
4 神聖なる泉
4 島
4 平地
1 沼
4 欺瞞の祭殿
4 沈黙の祭殿
3 湿った墓

2 霊異種
3 ヴィズコーパの血男爵

2 思考を築くものジェイス

4 拘留の宝球
2 破滅の刃
2 強迫
2 遠隔 不在
2 英雄の破滅
3 心理的打撃
2 中略
3 スフィンクスの啓示
4 至高の評決
2 思考囲い

サイド
1 神髄の針
2 破滅の刃
3 否認
1 ヴィズコーパの血男爵
1 思考囲い
2 群れネズミ(罪の収集者)
2 無効(摩耗 損耗)
3 今わの際
※()付きは直前で差し替えた部分。

ローテ後のスタンはエスパーをだらだらと回しておったのですが、このだらだらがいけなかった。言い訳がましいことこの上ないですが、自分は未だにエスパーのパーツの性質を理解しておらず、適切なサイドボーディングというものが分からんのです。分からんでは困るということで、大会前日に私のマジックの先生からサイドボーディングについて色々教えてもらったのですが、ちゃんとメモらないから本番のサイドボーディングは雰囲気だけ再現してちぐはぐなことに。直前で差し替えられた部分はプロツアーの情報をもとに先生のアドバイスから自分の判断で差し替えた部分です。

以下レポート

サイドボーディングの記述はうろ覚え

ACC inイエサブ京都 スタンダード スイス6回戦+SE3回戦

R1 赤単○××
評決から血男爵をだすのは赤単相手のときの基本的戦術。

In
2 破滅の刃
1 ヴィズコーパの血男爵
3 今わの際

Out
2 思考囲い
2 思考を築く者ジェイス
2 霊異種

摩耗損耗と罪の収集者があれば打ち消しを抜いてそのあたりを入れたいのだけど、このリストではこれぐらいしかサイドできないはず。変わり谷睨んで真髄の針ぐらいは入るかもしれぬ。とは言え赤単相手には打ち消しが腐る場面が多いので抜きたい。また評決が打てても血男爵もしくはライフゲインのカードが引けなければ勝てない。今わの際含めサイドにとった単体除去の選択は間違っていなかったとは思うが、マリガンも多くこのマッチは勝てなかった。


R2 グルールミッドレンジ○×○
血男爵について。除去が豊富であれば血男爵は活躍できるが、ポルクラノスや燃えさし飲みを越えられないし格闘もされるしミジウムでも落ちるのでGRミッドレンジ相手には明確に弱い、と私のマジックの先生からは説明を受けた。しかし自分としてはGRミッドレンジが与えるダメージ量を考えるとサイドに血男爵を抜くことができなかった。自分の考えるゲームプランとエスパーが本来とるべきプランが食い違っているのが原因なのだろうが、どういうプランでサイドボーディングを行うかに関しては自力で結論が出なかった。

参考までにライフ推移をば
G1
自分20.18.16.14.10.8.10.8
相手20.23.19.22.18.12.6.0

G2
20.24.19.23.27.22.26.21.25.23.21.19.15.13.9.3.0
20.16.12.8.4

G3
20.16.5.3.1.5.9.7.11.8.12.16
20.18.14.12.15.5.0

In
2 破滅の刃
1 思考囲い
1 真髄の針

Out
2 思考を築く者ジェイス
2 心理的打撃


R3 ゴルガリアグロ○××
搭載生物はマナエルフ、実験体、女人像、ロットロ、漁る軟泥、カロニアの大牙獣、屑肉、生命散らしのゾンビ、冒涜の悪魔、霧裂きのハイドラというところ。見てはいないけど多分ヴァロルズも入っているはず。一戦目で重い生物ばかり目にしたことで、相手のデッキをミッドレンジと勘違いして破滅の刃を抜いたのがまずかった。低マナ域は緑のクリーチャーばかりである。このマッチにおいては再生持ちクリーチャーの存在がかなり辛く、血男爵が出せればそのあとは簡単だが、それまでに殴りきられることしばしばでデッキも思うように回らず負け。遠隔不在をたくさん引ければ負けなかったかもしれない。

In
1 真髄の針
1 思考囲い
2 破滅の刃
1 ヴィズコーパの血男爵

Out
2 強迫
3 心理的打撃


R4 ジャンドミッドレンジ×○○
グルールミッドレンジに黒を足してロットロ、屑肉、イクサヴァ、ラクドスリターン、除去呪文を乗せたようなデッキ。生物の多くが黒絡みでミジウムも入っていないらしくこちらの血男爵に四苦八苦していた。二戦目では殺戮遊戯を二回打たれ、一枚目は啓示、二枚目は血男爵を指定された。その後霊異種を唱えたところ対戦相手が悶絶していたが、そんなになるなら殺戮遊戯で霊異種を指定すればいいのにと思うと同時に、このデッキのフィニッシャー不足が問題点として浮上した。枚数の問題ではなく偏りの問題で、勝ち筋をある程度散らしておいたほうがより良いということ。具体的な対策としては、エルズペスやアショクをサイドに一枚ずつとるなどが考えられるか。実際に霊異種に針を刺されて無力化させられたりもして、拘留の宝球を引けない場合は血男爵で殴る他なかった。

In
1 真髄の針
1 思考囲い
3 否認
1 ヴィズコーパの血男爵

Out
2 破滅の刃
2 強迫
2 思考を築く者ジェイス


R5 BUGミッドレンジ○○
血男爵に全く触れないデッキでそれぞれ五回ずつ殴って終了。


R6 ドランリアニ×○○
回収と融和で墓地を肥やし、死の国からの救出と鞭でリアニメイトするデッキ。静穏の天使があまりにも強力でとても勝てないと思ったが、やはりこのデッキも血男爵に触れなかった。1マナハンデスと罪の収集者をサイドからとれるカラーなので、環境が遅ければ隆盛するアーキタイプかもしれないと思った。

4-2で19位/54人のフィニッシュ。Top8のラインは4-1-1。

以上レポート

サイドボードの無効と群れネズミが腐っちゃいましたが、青単専用なので仕方ないところです。デッキ分布としては青単が多いかと思ったのですが、プロツアーの情報がまだ浸透しきっていないこともあり、信心を用いないデッキも多かったでした。恐らく一週間もすれば、競技レベルにおいては信心デッキまみれになるでしょう。そうなれば至高の評決を擁するエスパーが覇権を取り返す日も近いかと思います。

今後の方針として、しばらくはコピーデッキを回しつつ特定のデッキとテストプレイなどもやってみたいところです。





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