赤単タッチ緑デッキガイド
2019年2月19日 Magic: The Gathering
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
僕は諸々ありまして、現状リアルのマジックイベントに参加できない体になってしまいました。しばらくはオンラインだけでマジックをやっていますが、GP京都までには復帰、参加予定です。
マジックアリーナをやるためだけにGTX1050の入ったパソコンに買い替えたりしたのですが、相場が下がってデッキが組みやすくなったのをいいことにMOをメインにやっております。アリーナではデイリーミッションとドラフトだけやってる感じで、ミシックランクとかは目指す予定がないです。BO1で初手に調整も入るとなると、マジックとは似て非なるゲームだなという印象で、少なくとも京都の練習には使えない認識です。
京都に向けては、まず色々なデッキ(スゥルタイ、エスパー、ドレイク、赤単、青単、白単)を回してみました。その中では赤単が最も使用感が良く、掘り下げを進めてみようということに。今朝でリーグ50マッチを終えたので、現在のリストをデッキガイドとしてまとめてみたというところです。今のメタゲームはスゥルタイ全盛で赤単は下火ですが、青単が数を増やしつつあり、PTの結果次第では今後の赤単の活躍もあるかと思います。興味のある方は、参考にしていただければ幸いです。
以下、デッキガイド----
●赤単の良いところ
①死に札になるカードが少ない
②状況に応じてアグロプランも除去コンプランも取れる
具体的には火力の汎用性が優れているという話で、プランの切り替えを行うミッドレンジにありがちな、対コントロール戦で除去を引きすぎて負けるということがこのデッキでは起こらないのが魅力。アグロデッキ相手では殴り合いはもちろんのこと、鎖回しで盤面を止めて狂乱でアドを稼ぐ除去コンプランも取れる。
●デッキリスト
回し始めた当初は純正赤単だったのが、16マッチ目からはタッチ緑に変更。
・メイン
4 ギトゥの溶岩走り
4 ヴィーアシーノの紅蓮術師
4 遁走する蒸気族
4 ゴブリンの鎖回し
4 ショック
4 稲妻の一撃
2 争闘+壮大
4 魔術師の稲妻
4 舞台照らし
4 実験の狂乱
14 山
4 踏み鳴らされる地
4 根縛りの岩山
・サイド
2 凶兆艦隊の向こう見ず
2 軍勢の戦親分
3 再燃するフェニックス
4 燃えがら蔦
1 争闘+壮大
3 溶岩コイル
●タッチ緑の理由
緑マナが出なくて負けるというリスクもあるわけだが、下記2枚が素晴らしい使用感のため採用。デッキパワーが大きく向上したと確信。
・争闘+壮大
飛行に6点 or +4/+2トランプル
ハイドロイド、ライラ、各種ドレイク、ジン、破滅をささやくものを除去できる。アタッカーを生き残らせたり、ダメージレースでキルターンをずらせる等、非常に使い勝手が良い。使いたいタイミングとしては中盤以降で、その頃には緑マナも揃っている公算が高いという点もかみ合っている。特に対エスパーコンで、火による戦いのようなライラ専用除去を採用しなくてよくなるのが嬉しい。
・燃えがら蔦
対エスパーコン、ネクサスの最終兵器。ライフゲインの多いエスパー相手にサイド後の相性を劇的に改善。対ネクサスでは荒野の再生、アズカンタを割って良し、置きっぱなしにしても良しと獅子奮迅の働き。
●メイン戦でのTips
・実験の狂乱
土地を置いてからキャストするか、置かずにキャストするかはいつも迷うところ。土地が5枚程度であれば置いてからキャスト、潤沢なマナ源があるなら置かずにキャストを現状はセオリーとしている。
狂乱を設置した状態で狂乱がめくれた時は、キャストしないことも検討したい。相手ターンでの動き次第ではハンドのカードを使う必要がある場合も出てくるし、エンドに割ってもすぐに次が引けるわけで。2枚も並ぶと窮屈でいけない。
基本はメイン2にプレイがセオリー、ダメージレースが白熱している場合は速攻生物と争闘+壮大狙いでメイン1プレイも検討。
・舞台照らし
4マナのカードをサイドインした際は、緊急性がなければ3ターン目以降に打ちたい。
狂乱置いた状態で舞台照らしを打つ場合、優先権保持したままにして状況起因処理でインスタントがめくれればキャスト可。
・遁走する蒸気族
パワーが4になったら一度殴る方が良い
●各マッチアップ
50戦終えての戦績は31-19。サンプル少ないので各マッチアップでの戦績もほんの参考程度で。
各サイドボーディングは画像2枚目
○スゥルタイ(7-3)
勝ち越してはいるもののやはり苦手なマッチ。サイド後のプランも現状で何が正解かはっきりしない。メインは野茂み歩きをケアしつつ、誤魔化していくしかないが、サイド後はどっしりアドバンテージを狙う戦略で今のところうまくいっている。今後、殺戮の暴君が流行るようであればこのプランは見直しが必要。
火力は基本的に盤面に使い、粘り強くプレッシャーをかけ続けて、相手に好きにさせないのがポイント。大体長期戦たまに短期戦。
Tips
・野茂み歩きが育っても、サイド後は凶兆艦隊から除去を拾えるので慌てない
・フェニックス追放除去に対応で火力を使って墓地に落とす
〇エスパーコン(3-1)
メインは全敗。勝ったマッチはサイド後に全部取り返してる。燃えがら蔦と狂乱が置けると優勢になりやすい。屈辱で割られはするものの、どのリストも多くて3枚なのでどれかは生き残る。プレインズウォーカーには積極的にダメージを与える。ライフ30以上になってもあきらめない、狂乱か蔦が複数置けていれば勝ち目はある。超長期戦上等。
Tips
・舞台照らしは温存したい、争闘+壮大がめくれると弱い
・凶兆艦隊で2ドロー拾う際はマナ立ってないか注意
○赤単(1-4)
なんやかんやで今の赤単は構成が多彩(狂乱型、アグロ型、バーン型、ビッグレッド)。相手の型を正しく見極めるのが大事で、ここを間違えて負けていると思われる。画像のインアウトは狂乱型、ビッグレッドの場合。対アグロ型、バーン型は狂乱を抜いてダメージレースした方が勝ちやすいと思われる。短期戦になる。
Tips
・相手の3ターン目直前に蒸気族をキャストしない
・フェニックスをめぐるゲームになりがち、回答は温存したい
○白単、タッチ赤、タッチ青(5-4)
鎖回しの分有利なはずだけど、赤単と分かるとケアされるのでそんなに簡単でもない。基本は除去コンプランで。白単側は絆魂もあるので殴り合いは損になりがち。サイド後はタフ1生物を減らしてアジャニ等で長期戦に備えてくるので、前のめり過ぎるサイド、プレイングにならないよう注意。狂乱で中、長期戦に持ち込みたい。
Tips
・展開よりは除去を優先する方が裏目が少ない。生物のサイズアップで火力圏外になってしまいがちのため(ベナリアの軍司令、ロクソドン、不敗の陣形、サイド後はアジャニもあり得る)
・徴税人がいると相手ターンに火力打ちづらいので忘れないよう注意
・トカートリいるとロクソドンのサイズアップも消える、残すのも有り
○イゼットドレイク(2-0)
メインは死に札が多い。コンボデッキを相手にしているつもりで、短期決戦をめざす。サイド後は対応手段増えるので相性は改善。サンプルが少ないので現状ではまだなんとも言えない。短、中期戦
Tips
・猛竜の幼生のトークン出る能力は激昂のため、溶岩コイルで除去してもトークン出てしまう
○青単(7-0)
1ゲームしか落としていないので多分相性が良い。生物、スペルの質で勝るので、長期戦になれば自然と有利になる。
Tips
・2マナ構えは本質把捉を警戒。タフ1が並んでいても鎖回しのキャストは慎重に
・2マナ構えはマーフォークのペテン師も警戒。パワー1で無闇にアタックしない
○ネクサス、ティムール、バント、シミック(3-1)
短期決戦を目指す。ネクサス側も毎回最短でコンボを決められるわけではないので、赤単の速度であれば間に合う場合も多い。サイド後は燃えがら蔦を引けるかと、どのように使うかがかなり重要。
ブロッカーとして成長室の守護者、ティムールでは再燃するフェニックス、バントでは徴税人をサイドインしてくる場合がある。溶岩コイルは1-2枚くらいはサイドインしてもいいのかもしれない。
Tips
・燃えがら蔦は序盤であれば、即起動で荒野の再生の破壊に使ってもよいかもしれない。中盤以降でライフがそこそこ詰まっているのであれば置きっぱなしが本筋
・不自然な4マナ立てにはエリマキ神秘家を警戒
・争闘+壮大はフォグのリスクを冒して無理に使おうとせず、ハイドロイドやライラの除去として温存も検討
50戦中、上記以外の負けは、門、グルール、セレズニア。マイナーながらどれも赤単の天敵。
以上、デッキガイド終わり----
今後について
赤単の掘り下げは、PTの結果次第では今後も進めたい所存です。青単大流行りでスゥルタイが減るとか。もう100戦くらい回したら、これの続きも書くかもしれません。一緒にやる人いれば連絡ください。
ひとまず今週いっぱいはまったり赤単以外を回してみようかなと思います。GPメンフィス優勝のラクドスなんかも気になりますので。
それでは今日はこの辺で
僕は諸々ありまして、現状リアルのマジックイベントに参加できない体になってしまいました。しばらくはオンラインだけでマジックをやっていますが、GP京都までには復帰、参加予定です。
マジックアリーナをやるためだけにGTX1050の入ったパソコンに買い替えたりしたのですが、相場が下がってデッキが組みやすくなったのをいいことにMOをメインにやっております。アリーナではデイリーミッションとドラフトだけやってる感じで、ミシックランクとかは目指す予定がないです。BO1で初手に調整も入るとなると、マジックとは似て非なるゲームだなという印象で、少なくとも京都の練習には使えない認識です。
京都に向けては、まず色々なデッキ(スゥルタイ、エスパー、ドレイク、赤単、青単、白単)を回してみました。その中では赤単が最も使用感が良く、掘り下げを進めてみようということに。今朝でリーグ50マッチを終えたので、現在のリストをデッキガイドとしてまとめてみたというところです。今のメタゲームはスゥルタイ全盛で赤単は下火ですが、青単が数を増やしつつあり、PTの結果次第では今後の赤単の活躍もあるかと思います。興味のある方は、参考にしていただければ幸いです。
以下、デッキガイド----
●赤単の良いところ
①死に札になるカードが少ない
②状況に応じてアグロプランも除去コンプランも取れる
具体的には火力の汎用性が優れているという話で、プランの切り替えを行うミッドレンジにありがちな、対コントロール戦で除去を引きすぎて負けるということがこのデッキでは起こらないのが魅力。アグロデッキ相手では殴り合いはもちろんのこと、鎖回しで盤面を止めて狂乱でアドを稼ぐ除去コンプランも取れる。
●デッキリスト
回し始めた当初は純正赤単だったのが、16マッチ目からはタッチ緑に変更。
・メイン
4 ギトゥの溶岩走り
4 ヴィーアシーノの紅蓮術師
4 遁走する蒸気族
4 ゴブリンの鎖回し
4 ショック
4 稲妻の一撃
2 争闘+壮大
4 魔術師の稲妻
4 舞台照らし
4 実験の狂乱
14 山
4 踏み鳴らされる地
4 根縛りの岩山
・サイド
2 凶兆艦隊の向こう見ず
2 軍勢の戦親分
3 再燃するフェニックス
4 燃えがら蔦
1 争闘+壮大
3 溶岩コイル
●タッチ緑の理由
緑マナが出なくて負けるというリスクもあるわけだが、下記2枚が素晴らしい使用感のため採用。デッキパワーが大きく向上したと確信。
・争闘+壮大
飛行に6点 or +4/+2トランプル
ハイドロイド、ライラ、各種ドレイク、ジン、破滅をささやくものを除去できる。アタッカーを生き残らせたり、ダメージレースでキルターンをずらせる等、非常に使い勝手が良い。使いたいタイミングとしては中盤以降で、その頃には緑マナも揃っている公算が高いという点もかみ合っている。特に対エスパーコンで、火による戦いのようなライラ専用除去を採用しなくてよくなるのが嬉しい。
・燃えがら蔦
対エスパーコン、ネクサスの最終兵器。ライフゲインの多いエスパー相手にサイド後の相性を劇的に改善。対ネクサスでは荒野の再生、アズカンタを割って良し、置きっぱなしにしても良しと獅子奮迅の働き。
●メイン戦でのTips
・実験の狂乱
土地を置いてからキャストするか、置かずにキャストするかはいつも迷うところ。土地が5枚程度であれば置いてからキャスト、潤沢なマナ源があるなら置かずにキャストを現状はセオリーとしている。
狂乱を設置した状態で狂乱がめくれた時は、キャストしないことも検討したい。相手ターンでの動き次第ではハンドのカードを使う必要がある場合も出てくるし、エンドに割ってもすぐに次が引けるわけで。2枚も並ぶと窮屈でいけない。
基本はメイン2にプレイがセオリー、ダメージレースが白熱している場合は速攻生物と争闘+壮大狙いでメイン1プレイも検討。
・舞台照らし
4マナのカードをサイドインした際は、緊急性がなければ3ターン目以降に打ちたい。
狂乱置いた状態で舞台照らしを打つ場合、優先権保持したままにして状況起因処理でインスタントがめくれればキャスト可。
・遁走する蒸気族
パワーが4になったら一度殴る方が良い
●各マッチアップ
50戦終えての戦績は31-19。サンプル少ないので各マッチアップでの戦績もほんの参考程度で。
各サイドボーディングは画像2枚目
○スゥルタイ(7-3)
勝ち越してはいるもののやはり苦手なマッチ。サイド後のプランも現状で何が正解かはっきりしない。メインは野茂み歩きをケアしつつ、誤魔化していくしかないが、サイド後はどっしりアドバンテージを狙う戦略で今のところうまくいっている。今後、殺戮の暴君が流行るようであればこのプランは見直しが必要。
火力は基本的に盤面に使い、粘り強くプレッシャーをかけ続けて、相手に好きにさせないのがポイント。大体長期戦たまに短期戦。
Tips
・野茂み歩きが育っても、サイド後は凶兆艦隊から除去を拾えるので慌てない
・フェニックス追放除去に対応で火力を使って墓地に落とす
〇エスパーコン(3-1)
メインは全敗。勝ったマッチはサイド後に全部取り返してる。燃えがら蔦と狂乱が置けると優勢になりやすい。屈辱で割られはするものの、どのリストも多くて3枚なのでどれかは生き残る。プレインズウォーカーには積極的にダメージを与える。ライフ30以上になってもあきらめない、狂乱か蔦が複数置けていれば勝ち目はある。超長期戦上等。
Tips
・舞台照らしは温存したい、争闘+壮大がめくれると弱い
・凶兆艦隊で2ドロー拾う際はマナ立ってないか注意
○赤単(1-4)
なんやかんやで今の赤単は構成が多彩(狂乱型、アグロ型、バーン型、ビッグレッド)。相手の型を正しく見極めるのが大事で、ここを間違えて負けていると思われる。画像のインアウトは狂乱型、ビッグレッドの場合。対アグロ型、バーン型は狂乱を抜いてダメージレースした方が勝ちやすいと思われる。短期戦になる。
Tips
・相手の3ターン目直前に蒸気族をキャストしない
・フェニックスをめぐるゲームになりがち、回答は温存したい
○白単、タッチ赤、タッチ青(5-4)
鎖回しの分有利なはずだけど、赤単と分かるとケアされるのでそんなに簡単でもない。基本は除去コンプランで。白単側は絆魂もあるので殴り合いは損になりがち。サイド後はタフ1生物を減らしてアジャニ等で長期戦に備えてくるので、前のめり過ぎるサイド、プレイングにならないよう注意。狂乱で中、長期戦に持ち込みたい。
Tips
・展開よりは除去を優先する方が裏目が少ない。生物のサイズアップで火力圏外になってしまいがちのため(ベナリアの軍司令、ロクソドン、不敗の陣形、サイド後はアジャニもあり得る)
・徴税人がいると相手ターンに火力打ちづらいので忘れないよう注意
・トカートリいるとロクソドンのサイズアップも消える、残すのも有り
○イゼットドレイク(2-0)
メインは死に札が多い。コンボデッキを相手にしているつもりで、短期決戦をめざす。サイド後は対応手段増えるので相性は改善。サンプルが少ないので現状ではまだなんとも言えない。短、中期戦
Tips
・猛竜の幼生のトークン出る能力は激昂のため、溶岩コイルで除去してもトークン出てしまう
○青単(7-0)
1ゲームしか落としていないので多分相性が良い。生物、スペルの質で勝るので、長期戦になれば自然と有利になる。
Tips
・2マナ構えは本質把捉を警戒。タフ1が並んでいても鎖回しのキャストは慎重に
・2マナ構えはマーフォークのペテン師も警戒。パワー1で無闇にアタックしない
○ネクサス、ティムール、バント、シミック(3-1)
短期決戦を目指す。ネクサス側も毎回最短でコンボを決められるわけではないので、赤単の速度であれば間に合う場合も多い。サイド後は燃えがら蔦を引けるかと、どのように使うかがかなり重要。
ブロッカーとして成長室の守護者、ティムールでは再燃するフェニックス、バントでは徴税人をサイドインしてくる場合がある。溶岩コイルは1-2枚くらいはサイドインしてもいいのかもしれない。
Tips
・燃えがら蔦は序盤であれば、即起動で荒野の再生の破壊に使ってもよいかもしれない。中盤以降でライフがそこそこ詰まっているのであれば置きっぱなしが本筋
・不自然な4マナ立てにはエリマキ神秘家を警戒
・争闘+壮大はフォグのリスクを冒して無理に使おうとせず、ハイドロイドやライラの除去として温存も検討
50戦中、上記以外の負けは、門、グルール、セレズニア。マイナーながらどれも赤単の天敵。
以上、デッキガイド終わり----
今後について
赤単の掘り下げは、PTの結果次第では今後も進めたい所存です。青単大流行りでスゥルタイが減るとか。もう100戦くらい回したら、これの続きも書くかもしれません。一緒にやる人いれば連絡ください。
ひとまず今週いっぱいはまったり赤単以外を回してみようかなと思います。GPメンフィス優勝のラクドスなんかも気になりますので。
それでは今日はこの辺で
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